2013年度グッドデザイン賞受賞 「アテンダントデルタ」
テルモ・クリニカルサプライ株式会社(本社:岐阜県各務原市川島竹早町 社長:星野 正紀)は、このたび公益財団法人日本デザイン振興会主催「2013年度グッドデザイン賞」(Gマーク)にて、オクリュージョンバルーンカテーテル「アテンダントデルタ」が受賞しましたのでお知らせいたします。
受賞商品
■ オクリュージョンバルーンカテーテル 「アテンダントデルタ」
肝臓癌治療の一つとして日本が誇る「肝動脈化学塞栓術」の分野においては、従来のマイクロカテーテルによる治療を上回る効果が期待されるオクリュージョンバルーンカテーテルを用いた治療が開発されています。※1
その治療においては、低侵襲且つ、より末梢血管に到達できるオクリュージョンマイクロバルーンカテーテルが求められていました。『アテンダントデルタ』は、外径を1.0mm以下と細くするとともに、当社マイクロカテーテル「プログレート」で実績のある独自の親水性コーティングを採用しました。『アテンダントデルタ』により、従来では実現できなかった末梢血管での治療を低侵襲的に施行することが期待されています。
<審査委員の評価※2>
「本製品は、患部付近の末梢血管において、バルーンで血流を制御し、効果的に薬液を注入するための医療器具である。細く入り組んだ末梢血管への到達性を高めるため、従来品より外径を細くし、かつ独自の親水性コーティングを施すことにより、摩擦抵抗を低減している。末梢血管内を患部のより近くまで到達できることで、薬液の集中的、効果的注入が可能となり、高い治療効果を得ることができる。医師にとっての操作性が向上し、患者にとっても低侵襲で負担が軽減される、優れた医療機器となっていることを評価した。」
※1 日立総合病院 放射線診療科 入江敏之他; Cardiovasc Interv Radiol. 2013;36:706-13.
※2 審査委員の評価等詳細は、グッドデザイン賞WEBサイト( http://www.g-mark.org/ )に掲載されています。