医療従事者の使いやすさを追求 オクリュージョンマイクロバルーンカテーテル「アテンダントネクサス」を発売
当社は、血管内治療において、血管内にバルーンを膨らませて血流を止めるオクリュージョンマイクロバルーンカテーテル※1 「アテンダントネクサス」を全国の医療機関向けに、本日より発売いたします。医師の使いやすさを高めることを目指し、膨張をコントロールしやすいバルーンに再設計したほか、バルーン部にマーカーを付けることで、エックス線透視下で位置を確認しやすくしました。
※1 オクリュージョンバルーンカテーテル:血流を一時的に遮断するために用いる先端に風船のついたカテーテル
「アテンダントネクサス」イメージ写真

カテーテル治療の技術の高まりによって、特に肝臓がんの治療法の一つである「肝動脈化学塞栓術」の分野においては、より末梢血管での閉塞が可能なオクリュージョンバルーンカテーテルが求められています。
「アテンダントネクサス」の特長
●細いカテーテル径
がん細胞の近くでの投与ができるよう、カテーテル径を細くすることで、入り組んだ末梢血管内への到達性を高めることを目指しました。
● エックス線透視下で視認可能なマーカーバンド
エックス線透視下で血管内でのバルーンの位置を確認しやすくするため、マーカーバンドを追加しました。
● 血管径にあわせて膨張径をコントロールできる俵状のバルーン
対象血管に対し、安定して留めやすく、適切なバルーン径で閉塞のしやすさを目指しました。
販売名:アテンダント
※「Attendant Nexus」、「アテンダントネクサス」はアテンダントのペットネームです。
一般的名称:中心循環系閉塞術用血管内カテーテル
医療機器承認番号:21600BZZ00269
<ご参考>肝動脈化学塞栓術
カテーテルを用いた肝臓がん治療のひとつが、肝動脈化学塞栓術(transcatheter arterial chemoembolization:TACE)です。TACEとは、血管にマイクロカテーテルを挿入して、肝臓の動脈からさらに腫瘍の近くまで、カテーテルを進め、抗がん剤や塞栓物質を注入して腫瘍を選択的に壊死させることを期待する治療方法です。
肝動脈化学塞栓術にオクリュージョンマイクロバルーンカテーテルを用いて、血管を一時的に閉塞させ、その結果起きる肝臓内の血流動態の変化を利用して、より効果的な抗がん剤や塞栓物質の注入を期待する新たな手法(Balloon occluded TACE:B-TACE)が検討されています。
肝動脈化学塞栓術治療イメージ
